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2005年モナコ>グランプリ観戦記

By Kaz & Hiro

1月のある日、モナコ・アジア・ツアーズ(MAT)のホームページにモナコGPの観戦記を見つけました。MATが手配するツアーがあるという。早速メールで申し込むとすぐに返事が来た。本当に5月の中旬なんて忙しい時期に休暇をとれるかどうかも分からないのに予約するなんて狂気の沙汰でした。こんなに自分に決断力、いや冒険心、いやいや無謀さがあったとはわれながら驚いた。もっと驚いたことは、こうして今観戦記を書いている自分がいることです。
まず宿を取ることが大問題だ。なにせ世界中のセレブがお金に糸目をつけず集まってくるのだから、日本の正月料金なんて目じゃない。部屋からグランプリが見えるホテルは最低4日連泊で一日千ドルでも泊まれるかどうか。そこはさすがに地元で開業しているMATの強みだ。こちらの予算と希望を入れて最適のところを手配してくれた。われわれはニースのシティセンターにあり駅に行くにも便利なホテルに泊まりました。毎日特別チケットを片手に電車でモナコに通った。快適でアットホームなホテルに泊まり、夜は海岸沿いのマルシェ(写真上)のレストランで地元料理を堪能し、次の日は夕陽に染まる地中海を見ながらの夕食は最高でした。
宿の次はグランプリの観戦チケットの入手だ。これも日本からはどこがベストポジションか良く分からない。この選択は完全にMATにお任せした。いろいろわれわれに代わって悩んでいただいた後、やはり初日はポールポジションを争ってタイムトライにしのぎを削る各チームのピットの様子がみえるT2スタンドを取っていただいた。二枚の写真はタイムトライアルの初日、T2のスタンドから見たコースと各チームのピットだ。優勝候補の一角、トヨタとフェラーリが並んで正面に見える最高の場所でした。
フェラーリのピットが正面に見えシューマッハとバリチェロの名前が見える最高の場所。第一日目は走り出す前にピット作業を直接見ることができる。ピットでは本番に備えて何度もタイヤ交換やフロント部品交換の練習をしていました。真っ青な空に赤い屋根がとてもよく似合うモナコの風景と、地中海の深いブルー、そしてカラフルなレーシングカーやピットクルーの派手なユニフォーム、そしてF1特有の甲高くお腹に響くエンジンの咆哮。今モナコGPに来ているんだと、何度もほっぺたをつねっていました。
Mシューマッハがタイムトライアルに登場しカメラマンが追いかけていた。スターウォーズのダース・ベイダーがカンヌから駆けつけ、チューバッカやダースベイーダまで登場しました
第二日目はいよいよ決勝。モナコ晴れ。強烈な太陽の陽射しを浴び地中海の青い海に浮かぶ停泊中の大型ヨットや大観衆の中を悲鳴のようなエンジンの咆哮を鳴り響かせながら、コーナーを次々と走り抜けて行く。決勝はK8スタンドのチケットを取っていただいた。決勝を観戦するにはまさにベストポジションでした!MATのチョイスのお陰です。レース車はトンネルを抜けて港に入る(写真左)シケーンから難しい高速コーナーからパレス方面へ抜ける高速コーナーの連続。ピットのあるわれわれの席の後ろを高速で走り抜け、カジノに向けて急坂、アクセルを床まで踏みつけて信じられない速度で駆け上って行くF1カーが見える(写真右上)。普通の道路を使ってレースをするモナコGPを実感する瞬間です。その坂の途中に巨大なスクリーンが実況中継の画像を常時映し出し、スタンドからもはっきりとラップを重ねる選手の名前が読み取れました。観客は思い思いのF1キャップをかぶり贔屓のチームに声援を送っています。強烈な日差しはわずか数時間でわれわれを日焼けで真っ黒にしてしまいました。帰国したらちょっと自慢しよう。Kスタンドからなんとスピンしてクラッシュするシーンまで目撃することになり、観客はスピードとスリルにまさに酔いしれた2時間でした。
レースは1時間45分15秒で78周を走りきったK.ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が優勝しました。優勝の呼び声が高かったトヨタのラルフ・シューマッハは6位。ミハイル・シューマッハ(フェラーリ)は7位でしたが、さすがにミハイル・シューマッハは速かった。今回のGP最高ラップ1分15秒842をたたき出し、最高時速300.2km/h!。残念だったのはBar Hondaの佐藤琢磨が走らなかったこと。これはまた来年見に来なくてはいけないってことですか。
最後に選手がゆっくりと1周してファンの声援にこたえていたのがとても印象深く、憧れのモナコGPのF1を見に来ているんだなと、ここでもまた感動し、この感動は帰国した今でも続いています。レース後カジノから下ってきた、有名なヘアピンカーブを歩いて感動を重ね焼きしてきました。